お知らせ

2024.01.22

第115回篤志者慰霊祭

  • 会場の様子

 九州大学医学部・歯学部篤志者慰霊祭が、12月02日(土)にユウベル積善社福岡斎場(福岡市中央区古小烏町)にて、無宗教の形式で執り行われました。篤志者慰霊祭は、医歯学の教育と研究のためにご献体をいただいた尊い御霊に感謝を捧げ、御霊がやすらかであることをお祈りするもので、明治38年に萬行寺ではじめて執り行われ、本年で第115回目を数えます。例年、医・歯学部の学生がスタッフとして準備と運営に尽力しています。本年度は医学部から12名、歯学部から5名が参加しました。
 来賓の西村勝久山町長をはじめとし、ご遺族や関係者、並びに本学教員や学生を含む約230人が参列しました。
 始めに医、歯学部の学生代表の献灯(医学部2年 長澤紘一さん・歯学部2年中島颯大さん)と献花 (医学部2年 榎優紀世さん・歯学部2年 高田彩華さん) が行われ、開式の辞の後、過去1年間の篤志献体者の芳名簿が、教員を代表して医学部解剖学担当の神野尚三教授より祭壇に奉納され、参列者全員で黙祷を行いました。続いて、赤司浩一医学部長、西村英紀歯学部長、林純白菊会理事長より追悼の辞が述べられ、医・歯学部の学生を代表して、医学部2年 甲斐光さんが慰霊のことばを述べました。
その後、九大コールアカデミー(男声合唱団)により鎮魂歌2曲が奉唱されました。1曲目の「薔薇ノ木ニ薔薇ノ花サク」は、北原白秋の詩集「白金の独楽」に収められている詩で、「薔薇の木に 薔薇の花咲く 何事の不思議なけれど」という詩に、命が生まれ・受け継がれていくことの神秘や感動が込められています。2曲目には「ヒポクラテスの歌」が奉唱されました。ヒポクラテスはギリシア時代の医師で医学の神様とされており、命を尊び、医学への畏敬の念や、医学を信じ、それに従うことの厳粛な決意を詠っています。2曲ともにコールアカデミーの前常任指揮者であり、自らもご献体された、故 藤井凡大先生の作曲です。
 最後に赤司医学部長よりお礼のことばが述べられた後、全員が献花を行い、しめやかなうちに式を終えました。慰霊とご遺族への限りない感謝の気持ちにあふれ、厳かであたたかな篤志者慰霊祭となりました。




  • 芳名簿奉納 神野教授(医学部)

  • 追悼の辞 赤司医学部長

  • 追悼の辞 西村歯学部長

  • 追悼の辞 林白菊会理事長

  • 慰霊のことば 甲斐光さん(医学部2年)

  • 鎮魂歌奉唱

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