研究情報

2023.04.19

「眼内内視鏡・眼内照明保持ロボット 「OQrimo®」を共同開発、製品化に成功 」(眼科学分野 園田康平 教授)

眼内内視鏡・眼内照明保持ロボット
「OQrimo®」を共同開発、製品化に成功 

九州大学、東京工業大学、順天堂大学、山口大学およびリバーフィールド株式会社(本社:東京、社長:只野耕太郎) が共同開発を行った眼内内視鏡・眼内照明保持ロボット「OQrimo®(オクリモ)」について製品化に成功したことを お知らせいたします。また、リバーフィールドによる独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)への一般医 療機器販売届出が2023 年4 月13 日に受理されたことをお知らせいたします。

製品の特長

「OQrimo®」は、眼科医の要望から生まれた眼科手術専用の手術支援ロボットです。眼内手術を行う際、眼内内 視鏡や眼内照明は重要なツールです。現在は片手でツールを保持しながら手術を行っているため、肝心の手術操作 は(ツールを保持していない)もう一方の片手のみで行っています。そこで、安全に眼内内視鏡や眼内照明を保持す る手段があれば、術者は両手を使って操作を行うことができるようになります。 「OQrimo®」はジンバル構造を有し、眼内内視鏡や眼内照明(ライトガイド)を把持し、意図する位置に自在に誘導 します。フットコントローラーで、あたかも術者の「第3 の手」のように滑らかに動きます。また、眼内の空間把握をサ ポートするマッピング画面を有し、より直感的な操作を実現します。術者は両手を自由に使えるようになり、これは特 に難易度の高い眼内手術において重要なアドバンテージです。


「OQrimo®(オクリモ)」名前の由来:

眼内を隈なく観察する探検者のようなロボットの特徴から、ラテン語で目を意味するoculous(オクラス)と、探 検者を意味するrimor(リモール)のふたつを合わせてOQrimo®(オクリモ)としました。また、OQ は両目を、特に Q の部分は内視鏡で観察していることをイメージしたロゴとしました。

製品仕様
一般的名称 内視鏡用ホルダ
販売名 内視鏡用ホルダ Oqrimo
型式 RF-EE55
区分 "クラス1(一般医療機器) 特定保守管理医療機器"
届出番号 13B1X10216000003
販売地域 日本国内
外形寸法 幅517mm×奥行735mm×高さ1358mm(アーム部を除く)
重量 90kg (フットコントローラー 5kg 含まず)
定格電圧・周波数 AC 100~220V ・ 50/60Hz
製品の外観
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